施設案内
当院で行える検査
「採血検査」でわかること
血液検査をする主な目的は、病気の原因を調べる、診断の確認をする、病気の進行度合を調べる、治療効果を確認する、などがあります。健康診断を受けることで、病気の早期発見、早期治療ができます。
| 目的 | 検査項目 |
|---|---|
| 血球成分 | 赤血球・白血球・血小板・ヘモグロビン |
| 肝機能 | AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ビリルビン |
| 腎機能検査 | クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)・eGFR |
| 脂質代謝 | LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪(TG) |
| 糖代謝 | 血糖・ヘモグロビンA1c(HbA1c)・グリコアルブミン(GA) |
| 炎症・感染症 | CRP・白血球 |
Q. 基準値から外れています。病気でしょうか?
A. 基準値から外れていても正常なことがあります。追加の検査などを行い、正常か病気かを判断していきます。
Q. 最初から詳しい血液検査をして欲しい。
A. 最初から詳しい検査を行うことは保険の適応外になってしまう可能性があります。まずは「スクリーニング」を行い、病気が隠れているか調べます。その後、可能性のある病気に狙いを絞って追加の詳しい検査を行います。
「尿検査」でわかること
血液検査をする主な目的は、腎臓病、糖尿病、尿管結石、膀胱炎、膀胱がんなどの早期発見、早期治療のために行います。尿検査の中で重要になってくる項目は「たんぱく」「潜血」「糖」になります。
尿たんぱく
慢性腎臓病(CKD)や、糖尿病の方などで陽性になることがあります。正常の方でも陽性となることもありますが、尿蛋白が持続すると腎臓の機能が徐々に悪くなってくることがあります。
尿潜血
尿管結石、膀胱炎、膀胱がん、慢性腎臓病(CKD)の方などで陽性になることがあります。正常の方でも陽性になることもありますが、放置しておくと病気が進行してしまうこともあります。
尿糖
ほとんどの糖尿病の方で陽性になります。食後に血糖値が上がりすぎてしまう「食後高血糖」を早期発見することで、糖尿病を防ぐ役割もあります。
Q. 検診の尿検査で毎年異常が出てしまう。体調は悪くないので放置していいのか?
A. 尿の異常で症状がでることは珍しいです。異常の原因を突き止める必要があります。原因がわかれば放置していい状態なのか、治療が必要なのかがわかります。
Q. 尿検査するときは朝一番の尿(早朝尿)がいいのか?
A. 状況によっては早朝尿が必要な場合もあります。特別な指示がなければ、早朝尿でなくて構いません。
「レントゲン検査」でわかること
肺や腹部の状態、心臓の状態、骨折の有無、骨・関節の状態を調べます。
欠点は正面から撮影することが多いため、心臓の裏の病変がわかりにくいことがあります。また、画像が鮮明ではないので小さな病変は見えないことがあります。
レントゲン検査でははっきりしない所見がある場合は、CT検査を行うことをお勧めすることもあります。
Q レントゲン検査を毎回も行うことで被ばくの影響は大丈夫か?
A 健康診断などで撮影する胸部X線を1回撮影すると「0.06mSv」の線量を受けることになります。100回撮影しても「6mSv」です。身体に影響が出ると言われている線量は「200mSv以上」と考えられていますので、問題ない被ばく量と考えられます。
「心電図検査」でわかること
心臓の動きを電気的な波形に現して記録し、それによって心臓の状況を調べることです。
心臓の活動の異常によってあらわれる不整脈の診断には必要な検査です。
また、先天性の心臓の異常が偶然見つかることもあります。
しかし、心電図検査で異常なしと判断されても心臓が正常とは限りません。心臓の異常が疑われる方は、さらなる詳しい検査(心臓超音波検査など)を行う場合があります。
「超音波検査」でわかること
人には聞こえない音を利用して体の内部を調べる検査です。ゼリーを用いて行う検査で、少しひんやりとしますが痛みはありません。CT検査と違い、放射線を使わないので被ばくの心配もありません。
